プラナカン文化を目で、舌で、堪能できる貴重なお店がこちら。

True Blue Cuisine
(トゥルーブルーキュイジーヌ

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シンガポールやマレーシアのガイドブックでも
Peranakan(プラナカン)という言葉を目にしている方は
多いのではないでしょうか?

これは「その土地生まれの子」を意味するマレー語で
中国系の移民とマレー半島(現在のシンガポール・マレーシア)に住む
女性の間に生まれた混血の子孫の人たちを総称する言葉です。

彼らが持つ独自の文化をプラナカン文化とよび
現在でも料理や装飾品、建築などで楽しむことができます。

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こちらのTrue Blue Cuisineはその伝統的な食事を
タイムスリップしたような雰囲気の中で楽しめる
文化体験型のレストラン。

外観からもう素敵。

このプラナカン文化は、マレー半島と東洋だけでなく
交易先であった西洋の文化も程よくミックスされているので
なんとも言えないオリエンタルな雰囲気が特徴です。

入店すると約一部屋分のスペースに
肖像画やプラナカン陶器が展示してあり
小さな博物館のようです。
(待合スペースも兼ねているようです)

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奥に進むと、天井の抜けた開放感ある店内が続きます。

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過去にタイムスリップしたようなプラナカン様式の店内。
入り口のサイズ感からは想像できないような奥行き感があり、
とても広々としています。
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料理はセットメニューとアラカルトから選べます。
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この日はアラカルトでオーダー。

お目当てのAyam Buah Keluak(アヤムブアクルア)をはじめ
4人で来店し3品+ライスを注文しました。

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【Kuef Pie Tee (クエパイティー)S$ 20】

お皿に盛られている野菜をカップに入れて、
チリソースをつけていただきます。
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野菜は切り干し大根の味に極めて似ています。
パイ生地のカップがサクサクで、
前菜やおつまみにもぴったりの一品です。

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【Udang Goreng Sambair /Assam(ウダンアッサムゴレン)S$ 22】

ちょうどいい甘辛さ。
辛いもの苦手な私でも食べられました。
(私のレベルは蒙古タンメンで例えると、
一番辛くないものでヒーヒー言うレベル

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【Ayam Buah Keluak(アヤムブアクルア)S$ 24】

お目当てのアヤムブアクルア。
プラナカンの代表的な料理です。

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ブアクルアの別名は「ブラックナッツ」。

一見、ナッツがそのまま入っているように見えますが
実はこのナッツ、有毒なもの。
そのままでは食べることができません。

まずナッツ自体の毒を1ヶ月近くかけて抜き、中身を取り出します。
その取り出した中身に秘伝のスパイスを加えてすりつぶした後
また殻の中に戻すという、とても手間のかかっている一品。

味の表現はとても難しい…
後味はカカオのようなナッツ感があるのですが、
少し辛さもあり米によく合います。 

文化的な料理は、正直「美味しい」というより
「こうゆう味なのね〜」という勉強感覚でいただくことが
多いのですが、このアヤムブアクルアは
ちゃんと美味しい。

本当に美味しかった。


今まで全く食べたことのない味でしたが、
とてもクセになる味でした。

一緒に長時間煮込まれているチキンも絶品で
スプーンだけでホロホロと崩すことができるほどの柔らかさ。

こちらのお店はどの料理も日本人の好みに合いやすい
味付けだったように思います。

プラナカン文化がお好きな方だけでなく、
歴史的なシンガポールらしさを体感したい
という方も是非足を運んでみてください。

●人気店なので予約は必須。
こちらから予約が可能です→★

●プラナカン文化をもっと知りたい方は
こちらのプラナカン博物館もおすすめです→★

レストランと博物館は同じ通りにあり
距離は徒歩2、3分。
博物館では平日のみ日本語のガイドツアーも実施中。

個人的には、博物館でガイドツアーに参加し
理解を深めた後に行くのがおすすめ☆

140%くらいで楽しめます♪

ガイドツアー実施日 
火曜〜金曜 am10:30〜
(変動の可能性もあるので、事前に確認をお願いします。)